山本忠男(北海道大学)

専門分野:農村計画学

主な役割:カスケードシステムの導入・改良
     土壌塩分・水分測定

所属学会:農業農村工学会,農村計画学会,水環境学会,砂漠学会

経歴:博士学位(北海道大学)取得後,北海道大学大学院農学研究科助手,同大学院農学研究院講師

研究実績
・これまでに乾燥地を対象とした研究としては,中国新疆ウイグル自治区における農業水利と塩類集積に関する研究を実施。
・研究概要は,タクラマカン砂漠北縁地域の灌漑用水利用の実態把握と用排水や圃場の塩分測定による広域での塩分・水収支の推定,節水灌漑施設の導入と住民参加型水管理組織による水管理への影響把握である。これらの成果から,地域の塩分は主に灌漑用水から供給され続けており,適切な排水システムが無い状態では塩性化を抑制することが困難であることが明らかとなった。また,節水灌漑を農民が積極的には導入しない理由として,増収効果よりも労働(負担+時間)の増加にあることをゲーム理論より推測した。
・本研究では,これらの成果を踏まえ,カスケードシステムを核とした地域の水管理・土地利用計画の最適化を図ることを目指している。